レフ板/小さなこだわり。
お品書きは特に書くような品ではないので、今回は私の必需品について書きますね。
フードの写真を撮る時に、特に「光」を大事にしていると前回言いましたが、外出先(撮影可能の飲食店)に持ち歩くものが「レフ板」(私のは折りたためるタイプ)なんですよ。
初対面の方は、必ずびっくりされます。
だって、食事をする時にいきなりバックの中から「レフ板」をだすのですから。
最初は驚かれるのですが、その姿から料理写真を撮ることに「真剣」になっているのが伝わるのでしょうか?
気が付けば、同伴して下さる方は、快くレフ版を持って下さり「補助光」のお手伝いをして下さいます。
さて、そのレフ板ですが、レフ板とは面が「白」「銀」「金」になっている反射板の事で、光を反射させることで、被写体の影を明るくする効果が得られる優れものの板です。
本格的なレフ板もありますが、ご家庭にある白画用紙や布やアルミ箔などでも代用できます。
そう、反射するものなら何でも代用出来るので高いものを揃える必要はありません。
下の写真は昨日のお弁当で、写真設定は全く同じで左側が「白」のレフ板を使ったもです。
一見同じように見えるかもしれませんが、普通に撮影すると(右写真)手前のエビとオクラに影が出来、エビの丸みとオクラのシャープさに欠けます。お弁当箱の側面にも影が出来ていますね。
それを防ぐものが、白のレフ板です。どうでしょう?比較すると分かるかな?
レフ板の効果は、スプラウトや鯛の皮にも出ているようです。
ありがたいことに、方々で使って頂いた昨年のクリスマスのイチゴタルトの写真を例にとってみますね。
奥に電光を置き逆光になっているので、「noel」のタグをはじめタルトの手前に影が出来ています。(明暗のコントラストが付いている)
そこで登場するのが、「銀」レフ板です。(段ボールにアルミ箔を張り付けたもので可)それを、「noel」に向かて立てかけると、キレイに補助光をうけ明るくなります。
単体で見ると写真は分かりにくいですが、比較してみると違いは歴然です。
明るいだけでなく、イチゴがみずみずしくフレッシュに見えますね~。
小さなこだわりかもしれませんが、私にとっては大切なアイテム、それが「レフ板」です。
一番注意したいのが、レフ板を使って「光らせれば」いいというものではなく、明暗のバランスが大事で、その場にあった色合いになるように「白」と「銀」を使いわけ、「自然に見せる」ということですね。
「金」は人物などに使うことが多く、私はポトレを撮らないので、使いません。
レフ板を持って、シャッターを切るのは大変ですよね。
レフ板は、一人立ちするようにする(鏡開きにしたり、ブックスタンドに立てかけたり)か、あるいはレフ板を持ってシャッターをセルフで切るか、ご家族に応援を頼むか。
自分に合った方法を見つけていくのが一番楽しいですよ。
ちなみに私は、一人の時はセルフでシャッターを切り、家族がいる時はアシスタントの応援を頼みます。
写真を撮る時間も「コミュニケーション」の一部と考えると、回を重ねるごとに家族も協力的になり、いつの日か「これ、写真に使えるかもよ?」なんて、言葉も出てきますよね。
一年半で4万枚の写真を撮ってこれたのも、家族の理解と協力があったことと、そして私に写真の楽しさを教えてくれた畏友をはじめ、秀逸な周りの方々のおかげだと心から思っています。
皆様、写真ライフを楽しみましょうね~。
今日はこちらは今期二回目の雪が降っています。
皆様も十分にお気をつけて。
素敵な一日を。
Love nao
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